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更新日: Instagram広告の種類や費用、出稿方法について。成果の上がる広告運用

自社のサービスや商品をPRする手段の一つとして、Instagram広告の活用は有効な選択肢です。効果的なPRにつなげるには、基礎知識を押さえ、Instagram広告ならではの特性を活かした戦略を練ることが大切です。Instagram広告について、種類や費用、出稿方法などを解説していきます。

※2024年2月現在の仕様に基づいた内容です。

1.インスタ広告は多種多様

インスタ広告にはさまざまな種類があり、それぞれ広告が表示される箇所や特徴が異なります。ここでは、表示される箇所と広告の種類を解説します。

インスタ広告の表示箇所

インスタ広告の表示箇所は、主に4箇所です。それぞれの違いを解説します。

①フィード

フィードとは、X(旧Twitter)やLINEのタイムラインと似たようなもので、フォローしているアカウントやアルゴリズムによって選別されたおすすめの投稿が流れてくる場所のことです。広告出稿している投稿には「広告」の表記が表示され、任意のリンクへ誘導するCTAが表示されます。ストーリーズに並んで人気の高い掲載場所です。

②ストーリーズ

ストーリーズとは、ユーザーが投稿した動画や画像が24時間限定で表示される場所のことです。縦長のフルスクリーンで表示されるため、ユーザーにインパクトを残しやすい点が魅力です。

③発見タブ

発見タブとは、Instagram内の虫眼鏡のマークをクリックまたはタップすると、投稿が一覧で表示されるページです。各ユーザーの興味・関心に基づいて自動で表示されるため、新規ユーザーを獲得したい際に有効です。

④リール

リールとは、TikTokのように縦長フルスクリーンのショート動画を閲覧・投稿できる場所です。ストーリーズと同様に、画面の占有率が高く、ユーザーの印象に残りやすい点が特徴です。

広告の種類

インスタ広告には、複数の広告フォーマットがあります。各広告で配信できる場所は以下のとおりです。

ストーリーズ

フィード

リール

発見タブ

画像

×

動画

コレクション

×

×

カルーセル

×

×

ここでは、上記の4つの広告について、それぞれ特徴を解説していきます。

①画像広告

画像広告とは、静止画とキャプション(テキスト)で表示する広告のことです。広告の下にはプロフィール、Webサイト、ダイレクトメッセージなどの任意のリンク先を設定できるため、ユーザーの行動を促しやすい点もメリットの一つです。

②動画広告

動画広告とは、動画とキャプション(テキスト)を用いて表示する広告のことです。ストーリーズやフィード、発見タブ、リールすべてに掲載できるため、相性の良い場所でユーザーに訴求できます。映像や音、モーションを活用するため、ユーザーの目を引きやすい点が魅力です。

③コレクション広告

コレクション広告とは、自社製品をカタログ形式にして表示する広告のことです。メインとなる大きい画像・動画の下に、あらかじめ登録した商品画像が表示され、それぞれの商品をクリックまたはタップすると詳細が表示される仕組みです。ECサイトやネット通販で多く活用されています。

④カルーセル広告

カルーセル広告とは、複数枚の画像や動画とキャプション(テキスト)を表示する広告のことです。複数枚にわたる動画と画像を通じて、ブランドストーリーや製品の詳細を紹介できるため、サービスを多角的に説明したいときや、複数のサービスを紹介したいときに有効です。

2.インスタ広告のメリット

インスタ広告には、主に4つのメリットがあります。ここでは、それぞれのメリットについて解説していきます。

視覚的アプローチが強くできる

1つ目のメリットは、Instagramは画像や動画がメインのコンテンツであるため、ほかの広告媒体と比べて視覚的なアプローチがしやすいことです。とくに食欲をそそるグルメや美しい絶景をPRする観光などは、テキストよりも画像や動画のほうがイメージしやすく、伝わりやすいでしょう。テキストだけでは伝えにくい部分をカバーし、効果的なPRにつなげることが可能です。

海外ユーザーへのアプローチがしやすい

2つ目のメリットは、海外ユーザーにも効果的にアプローチしやすいことです。1つ目のメリットである視覚的アプローチが強みであることに関連して、動画や画像などのビジュアルは、外国語がわからなくても伝えやすいという特徴を持ちます。そのため、海外ユーザーに閲覧されることも意識した動画や画像を制作することで、言語の壁を乗り越えたアプローチもしやすいでしょう。

高いターゲティング精度

3つ目のメリットは、ターゲティング精度が高いことです。Instagramは、Facebookと同様の「Meta」傘下のサービスであり、Instagramにおいても実名情報をベースにした精度の高い広告ターゲティングが可能となります。たとえば年齢・性別・地域・趣味(興味関心)・職業・家族構成など、詳細な項目を絞り込めるため、狙ったターゲットに情報を届けやすくなります。また、InstagramはほかのSNSと比べてもアクティブ率が高いSNSであるため、ターゲット層にマッチするユーザーに効率良く広告を配信することが可能です。

少額からの広告出稿が可能

4つ目のメリットは、低予算で広告出稿が可能であることです。インスタ広告の最低入稿単価は、1日あたり100円から利用可能です。実際には100円の広告では効果を得にくいため、ある程度まとまった予算は必要であるものの、柔軟な料金体系になっている点は見逃せません。予算や配信期間などを自由に設定できる「セルフサーブ型」という料金体系になっており、予算の無駄遣いも避けられます。また、予算変更や広告内容の差し替えも可能なため、状況に応じて柔軟な広告運用が可能です。

3.インスタ広告の出稿ステップ

インスタ広告を出稿する際の手順を解説していきます。(アップデート等により手順や表記が変更となる場合がありますので最新情報は公式でチェックすることをおすすめします)

①Facebookビジネスマネージャーアカウントの作成

まずはFacebookでビジネスマネージャーアカウントを作成しましょう。Facebookビジネスマネージャーとは、FacebookページやInstagramのアカウント、広告アカウントを一元管理できる公式のツールのことです。Instagramは、Facebook(現:Meta)が運営するサービスであるため、このアカウントを用いて配信する必要があります。Facebookアカウントを持っていない場合は、先にFacebookアカウントの作成を行い、その後にビジネスマネージャーアカウントを作成しましょう。

②FacebookページとInstagramの連携

Facebookアカウントを作成できたら、次にFacebookページとInstagramアカウントを連携します。ここで、Instagramのアカウントを持っていない場合は作成が必要です。連携の仕方は以下のとおりです。

  1. Facebookの画面左に表示されている「ホームボタン」をクリック
  2. 「ページ」を選択して「+新しいページの作成」をクリックし、案内に沿ってページを作成
  3. 作成できたら、ページ設定で「Instagram」の項目を選択
  4. 「アカウントをリンク」と表示されたらクリック
  5. Instagramのログインページに遷移したら、作成したアカウントのユーザー名とパスワードを入力してログインして完了

③広告キャンペーンの作成

次はビジネスマネージャーから広告キャンペーンを作成しましょう。「+作成」のボタンをクリックすると、広告のマーケティングの目的選択が表示されます。キャンペーンの目的を選択し、コンバージョンやオーディエンスなどを設定します。広告を出稿して目指すゴールが認知拡大なのか、自社サイトへの誘導なのか、商品の購入なのかによって、広告配信の施策は大きく変わるため、「何のために広告を出稿するのか」を明確化しておくことが大切です。

④広告の入稿

作成した静止画または動画をアップロードします。メインのテキストや見出し、CTAボタンなどを設定しましょう。出稿前に、どのように表示されているかをプレビュー機能を用いて必ず確認しましょう。チェックしておきたい点は以下のとおりです。

  • テキスト量はちょうど良いボリュームか
  • 表示場所(フィードやストーリーズなど)によって見づらくなっていないか
  • CTAボタンが適切なものになっているか

すべて確認できて問題なければ、右下にある「公開する」をクリックすると設定完了です。

⑤支払い方法の設定

次に支払い方法を設定します。支払い情報を設定していない場合、「公開する」をクリックするとポップアップが表示されます。支払い方法は、デビットカード・クレジットカード、オンライン銀行振込もしくはPayPalが使用可能です。

⑥広告の掲載

ここまでの入稿作業と支払いの設定ができたら「確認して公開」ボタンをクリックして完了です。ターゲット設定や予算などに間違いがないか、よくチェックしてから公開しましょう。

4.インスタ広告の費用形態と相場

インスタ広告には4種類の費用形態があります。それぞれ料金の発生タイミングが異なるため、目的に応じて適した料金形態を選ぶと良いでしょう。ここでは、各費用形態について解説していきます。

CPM(インプレッション単価)

CPMは、広告が1,000回表示されるたびに料金が発生する費用形態です。シンプルでわかりやすい仕組みで運用しやすく、費用もほかの課金形式と比較して安く抑えられることから、導入ハードルの低さもメリットといえます。ユーザーの反応に関係なく費用が発生するため、認知拡大の目的で使用されるケースが多いです。費用相場は、1インプレッションあたり0.2円〜1円程度です。たとえば1,000回インプレッションの場合は、200円から1,000円の費用が発生します。

CPC(クリック単価)

CPCは、1クリックごとに料金が発生する費用形態です。広告が表示されただけでは課金が発生しない点が大きな特徴です。そのため、自社サイトや商品の購入ページへ誘導したい場合に適しています。費用相場は、1クリックあたり40円〜100円程度です。

CPV(広告視聴単価)

CPVは、動画の再生時間に応じて料金が発生する費用形態です。再生時間の条件は、10秒以上や最後までなどいくつかのパターンがあります。表示回数よりも、動画の内容をじっくり視聴してもらいたい場合に向いています。費用相場は、1再生あたり4〜10円程度が目安です。

CPI(インストール単価)

CPIは、アプリがインストールされるごとに料金が発生する料金形態です。有料アプリの場合は、アプリのインストールそのものが売上に直結するため、費用対効果を高められます。費用相場は1インストールあたり100円〜200円が目安で、ほかの費用形態と比較すると高めの価格です。

5.インスタ広告を出稿する際のポイント

最後に、インスタ広告を出稿する際に押さえておきたいポイントを4つ解説します。

適切なターゲティング設定をする

広告の効果を最大限に高めるには、適切なターゲティングが欠かせません。その一歩として、「ペルソナ」と呼ばれる、自社製品やサービスの架空のユーザー像を想定することが大切です。ペルソナは、販売しようとしている商品やサービスを利用する架空のメインユーザーのことで、明確に設定しておくとターゲティングの精度が上がります。また、その人物が存在するように性別や年齢、職業や家族構成など可能な限り細かく設定しておくことで、広告出稿の際に迷うことがなくなるでしょう。

質の良いクリエイティブを制作する

狙ったターゲットに届けられたとしても、魅力的な広告でなければ意味がありません。広告は質にもしっかりこだわりましょう。画像であれば、「インスタ映え」を意識したものにすることが重要です。ユーザーが見るフィード投稿やストーリーズは絶えず表示されるため、印象に残らない画像はすぐにスクロールされてしまう可能性が高くなります。とくにInstagramは流行りやトレンドに敏感な年齢層の低いユーザーも多いため、興味を引くような色使いやフォント、成功事例などを参考に広告を出稿すると良いでしょう。

動画であれば、短尺でテンポ感の良い動画が望ましいです。もともとSNSは隙間時間の閲覧やタイムパフォーマンスが重視されることが多いため、手早く訴求内容が伝わるコンパクトな長さのほうが好まれます。冒頭の1秒に商品やサービスの訴求ポイントを入れておき、目を引くように工夫してみましょう。

ハッシュタグをつける

インスタ広告では、ハッシュタグの活用も重要です。ハッシュタグはSNSの投稿に対するタグとして活用され、特定のキーワードを付与することで投稿が自動的にタグ化されます。タグ化により、特定のキーワードからの検索で投稿が表示され、より興味があるアクティブユーザーに直接訴求することが可能です。

ただし、ハッシュタグを通じて広告から離脱されるパターンがあることに注意が必要です。たとえば自社サイトや購入リンクに流入させたい場合、ハッシュタグが邪魔してしまうケースもありますので注意は必要です。

CTAボタンの設置

インスタ広告には、広告設定の際にCTAボタンを設置できる機能があります。CTAボタンを設置することで、クリックを促しユーザーをコンバージョンに繋げることが可能です。「お問い合わせ」「詳しくはこちら」「予約する」「インストールする」など、商品やサービスに合わせて適したテキストを設定すると効果的でしょう。

6.魅力的な広告運用で効果を最大限に

インスタ広告は、ターゲティング精度の高さや低予算で出稿可能などといった特徴を持つ効果的な広告です。Instagramは今後もユーザー層が増え続けると予想される期待のサービスのため、目的に応じて最適なコンテンツを配信すると、より多くのユーザーに訴求できる可能性があります。インスタ広告を活用する際は、ターゲティングをしっかり行なうだけでなく、魅力的なコンテンツ作りも欠かせません。動画広告を制作の場合は、専門の動画制作会社への依頼も検討することでクオリティの高い広告制作が可能となります。今回解説したポイントを参考にして、効果的な宣伝につなげてみてください。

7.Q&A

Q.インスタ広告の費用はいくらぐらい必要ですか?

A.一概には言えませんが、月額3〜10万円程度を目安に始めると良いでしょう。最低出稿金額は100円であるため、数百円〜数千円での運用も可能ですが、競合が多いため少額の予算では十分な効果は見込めません。

Q.インスタ広告はいつ発信するのがおすすめですか?

A.平日、休日のいずれも一番のピークは夜の21時であるため、20時〜22時がベストです。または通勤・通学の時間帯の7〜8時、お昼休みの12時〜13時の時間帯なども効果が期待できます。

Q.インスタ広告で成果を出すにはフォロワーの数は重要ですか?

A.フォロワーが多ければ閲覧される機会は増えるものの、必須な要素ではありません。フォロワーが少なくても、インスタ広告では細かいターゲティング設定が可能であるため、狙ったターゲットに広告を配信できるからです。そのため、フォロワーの数よりも適切なターゲティングと広告の質が重要です。

Q.インスタ広告の審査基準は何ですか?

A.インスタ広告では、クリックするよう促す虚偽的・誇張的な広告テキストの使用を禁止しています。 また商品に含まれていない機能を広告画像に含めることも厳禁です。広告のリンク先の内容と、関連性の低いコンテンツにならないよう注意しましょう。

Q.インスタ広告の支払い方法は?

A.広告の支払い方法は、以下の3種類です。

  • クレジットカード(デビットカード)
  • PayPal
  • オンライン銀行振込

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