コラムColumn

  1. TOP
  2. Column
  3. 化粧品プロモーション戦略には動画を!...

更新日: 化粧品プロモーション戦略には動画を!成功事例と制作費用やポイントとは?

化粧品はその製品自体としても、視覚的な影響力が重要です。その魅力や効果を消費者にPRするにも、視覚的に伝えられる動画が有効になってきます。今回はその化粧品PR動画について、事例、費用、制作時のポイントなどから細かく解説していきます。

1.化粧品PR動画の種類

化粧品業界を動画でPRする場合、一般的な動画広告だけではなくいくつか種類があります。PRの目的によって動画の種類も変わってくるため、どのようなものがあるのか理解しておくことが必要です。以下では、化粧品PR動画の代表的な4つの種類について、事例とともに紹介します。

商品紹介動画

化粧品PR動画の中でも最も多いのが、商品紹介動画です。特定の化粧品の特徴や使い方を詳細に説明し、消費者に商品の魅力を直接伝えます。商品の成分や使用感、効果などを具体的に示すことで、消費者に信頼感を与えられるでしょう。また、実際に商品を使っているシーンを見せることで、使用方法や仕上がりのイメージを掴みやすくなります。例えば、株式会社再春館製薬所が展開する「ドモホルンリンクル」の商品紹介動画では、濃密な泡の質感を映像と音で表現しています。

ブランディング動画

ブランディング動画は、化粧品ブランド全体のイメージを伝えることを目的としています。この動画は、商品の具体的な説明よりも、ブランドの価値観や理念、ビジョンを強調することが多いです。例えば、自然派化粧品ブランドの場合、自然素材へのこだわりや環境への配慮などを動画で表現します。ブランドのストーリーや背景を伝えることで、消費者との感情的なつながりを築き、ブランドへのロイヤルティを高めます。ブランディング動画は、ブランドの認知度向上や信頼構築に非常に効果的です。株式会社コーセーの70周年記念CMでは、大人気女優10名を起用したキャスティングで、女性の「憧れ」「きれい」といった部分を引き立てる豪華なブレンディング動画としています。

メイク(How to)動画

メイク動画は、消費者に実際のメイクテクニックを教えるための動画です。プロのメイクアップアーティストや美容系インフルエンサーが登場し、特定の化粧品を使ったメイク方法をステップバイステップで紹介します。この動画は、視聴者にとって実用的な情報を提供するため、非常に人気があります。またインフルエンサーがレビューや雑談を交えながら実際の使用感を発信するため、視聴者が実際にその化粧品を購入して使いたいと思わせる効果もあります。さらにコンテンツ性も高くなるため、PR色を抑えながらも視聴者の興味を引きやすいです。メイク動画を中心に活動している人気YouTuberの椎名亜美さんとDiorのタイアップショート動画では、Diorの製品と椎名さんのテクニックを掛け合わせたHow to動画で、より商品の魅力を引き出しています。

インフォマーシャル

インフォマーシャルは、情報提供と商品の販売促進を兼ね備えた長めのPR動画です。通常、2分〜30分の尺を持ち、商品の詳細な説明やデモンストレーションを行います。この形式の動画は、テレビショッピングのようなスタイルが特徴で、商品の使用シーンや効果を具体的に見せることが多いです。インフォマーシャルは、視聴者に商品の魅力を十分に伝えることができるため、高額な商品や多機能な商品のPRに適しています。また、視聴者に対して特別なオファーや割引を提供することも多く、購買意欲を直接的に刺激する効果があります。MBS TV放送「カチモ」では、実際にスタジオで洗顔の比較実践を行い、その効果の信頼性を高める演出となっています。

2.動画でPRするメリット

現代のマーケティングにおいて、動画は非常に効果的なPR手段として注目されています。特に、商品の魅力やブランドの価値を視覚的かつ聴覚的に伝えることができるため、消費者に強い印象を与えます。今回は、動画でPRするメリットについて、具体的なポイントを4つご紹介します。

コンセプトを伝えやすい

動画は、ブランドや商品のコンセプトを視覚的に伝えるための優れたツールです。映像と音声を組み合わせることで、言葉だけでは伝えきれないニュアンスや感情を効果的に表現できます。例えば、ナチュラルな成分を強調した化粧品ブランドの場合、自然豊かな風景やナチュラルな素材を使った映像を通じて、そのコンセプトを視聴者に強く印象づけることができます。また、ストーリーテリングを活用することで、ブランドの背景や価値観をより深く理解してもらうことも可能です。

使用感をリアルに伝えられる

動画は、商品の使用感をリアルに伝えるための最適な手段です。実際に商品を使っている様子を映像で見せることで、消費者はその効果や使い心地を具体的にイメージすることができます。例えば、スキンケア商品のPR動画では、商品のテクスチャーや塗り心地、肌へのなじみ具合などを実際の使用シーンを通じて視覚的に伝えることができます。また、ファンデーションであれば、商品を使用した肌と何もしていないすっぴん肌との比較や、使用してから数時間経過した様子を動画にすることで、実際に自分が使用するイメージを視聴者は想像しやすくなります。このように、使用感をリアルに伝えることで、消費者は商品の信頼性を感じやすくなり、購買意欲が高まることが期待できます。

音楽や映像効果でより魅力的に伝えられる

動画では、音楽や映像効果を駆使することで、商品の魅力をより引き立たせることができます。適切な音楽は、視聴者の感情に訴えかけ、商品やブランドのイメージを強化します。また、映像効果やアニメーションを使用することで、商品の特徴を分かりやすく説明したり、視覚的に印象深く伝えることができます。例えば、華やかなメイクアップ商品のPR動画では、明るくポップな音楽とともにカラフルな映像効果を取り入れることで、その商品の楽しさや鮮やかさを強調することができます。

ECやSNSと相性が良い

動画は、ECサイトやSNSと非常に相性が良く、消費者とのエンゲージメントを高める効果があります。ECサイトでは、商品の説明動画や使用シーンの動画を掲載することで、消費者が購入を検討する際に役立ちます。また、SNSでは、短時間で視聴者の興味を引く動画を投稿することで、多くの人々にリーチしやすくなります。例えば、InstagramやTikTokなどのプラットフォームでは、短くてインパクトのある動画が特に人気であり、商品の特徴や使い方を簡潔に伝えることで、シェアされる可能性が高まります。これにより、ブランドの認知度や商品の売上を効果的に向上させることができます。

3.化粧品PR動画制作にかかる費用

化粧品PR動画を制作する場合、その動画の種類や掲載する媒体によって大きく異なります。ここでは、項目ごとに必要な予算を解説します。

テレビCM

テレビで放送するCMを制作する場合、その内容によっても価格は大きく変動します。一般的な費用相場は以下になります。

ハイクオリティのCM

(有名タレント起用の撮影など)

1000万円〜

一般的なCM

100〜500万円

アニメーションCM

100万円〜

特に化粧品PRの場合、ブランディングも含めCMに有名女性タレントを起用する場合が多いでしょう。出演者の知名度によって、キャスティング費は大幅に変動するため、制作費とは別に考慮する必要があります。また一般的なCM、アニメーションCMであっても、撮影場所や機材、編集にこだわるほど費用はかかります。

そしてCMの場合、制作費、キャスティング費に加え放映費も必要になります。放映費の費用相場はタイムCMで50〜数千万円、スポットCMで2〜100万円です。

インフォマーシャル

インフォマーシャルでPRを行う場合の費用も、その種類ごとによって変動します。別記事でインフォマーシャルについての解説がありますので、詳しくはこちらをご覧ください。

インフォマーシャルの意味とは?CMとの違いや費用の内訳を解説

大まかに「長尺」「短尺」のみで分けた場合、制作の費用相場は以下になります。

長尺

300〜1500万円

短尺

100〜600万円

これに加え、タレント出演料、放送媒体費、タイプ別制作費、コールセンターの設置費用など、インフォマーシャルならではの諸費用も追加されます。特に放送媒体費は、局・時間帯・曜日・期間等によって2〜数百万円まで大きく違いがあるため、効果測定含め計画性のあるPRを行って費用管理をしましょう。

Web動画・広告

Web上に掲載する動画や広告は、インターネット上で動画を公開し、放映費・放送媒体費などがかからないため、これまで説明したCMやインフォマーシャルよりも比較的安価にPRができる方法になります。その種類は大まかに分けて以下になります。

  • HP・LP・ECサイト上の動画
  • SNSなどのインストリーム広告
  • インバナー広告

どのPR動画においても、基本的には10秒〜3分程度の短い動画が主流となっています。動画内容や撮影内容によって変動しますが、制作費用相場は以下になります。

ハイクオリティの動画

(有名タレント起用の撮影など)

100〜500万円

一般的な動画

50〜300万円

アニメーション/内製

5〜200万円

あくまで目安であり、内容にこだわる分制作費用は追加されていきます。明確な目標、ターゲティングを行い、予算調整をしていきましょう。また広告掲載の場合、この制作費に追加して2〜10万円/月の課金費用が追加されます。こちらも予算に想定しておきましょう。

サイネージ広告

屋外ビジョンや交通機関の車内広告でよく見るサイネージ広告も、短い尺の動画が主流です。動画を写すモニターやビジョンによってサイズ、音声の有無等は変わってきますが、制作費用の目安は基本的にWeb動画・広告と同様と考えましょう。サイネージ広告は動画を出稿する場所によって出稿費用が大きく変動するため、出稿費用により注意が必要です。

出稿場所

表示時間

費用

屋外ビジョン広告

15秒×4回/1時間あたり

30〜300万円(1週間)

電車車内広告

15秒

30〜480万円(1週間)

駅構内広告

15秒〜30秒

15〜300万円(1週間)

バス内モニター広告

15秒

3〜15万円(1口)

タクシービジョン広告

30秒

15〜500万円(1週間)

店舗内広告

15秒/30秒

10〜500万円(1週間)

動画の長さや出稿地域、台数/店舗数などにより変動し、全体的に都市部ほど費用相場が高く、地方エリアほど費用相場が低い傾向にあります。目標やターゲット設定に合わせた出稿を検討しましょう。詳しい解説は以下の記事に掲載されていますので、参考にしてみてください。

デジタルサイネージの活用事例を紹介!用途別にかかる費用と動画コンテンツ

SNS動画

SNS動画では、動画のタイプと企画、動画尺、また内製するかどうかによって費用も大きく異なります。それぞれ制作会社に外注した場合の費用目安は以下になります。

縦型ショート動画

(YouTube Short、Instagram、TikTok)

2〜100万円

一般的な動画

(主にYouTube)

50〜数百万円

インフルエンサーとのタイアップ

(YouTube、Instagram、TikTok)

20〜数百万円

特に化粧品動画となると、インフルエンサーやタレントとタイアップしたHow to動画やメイクアップ動画が人気です。タイアップするインフルエンサーやタレントの知名度が高ければ高いほど人気も上がりますが、その分費用は上がりますので注意しましょう。

4.化粧品PR動画を制作する際のポイント

化粧品PR動画は、商品の魅力を視覚的に伝えるための重要なツールです。効果的な動画を制作することで、視聴者の関心を引き、購買意欲を高めることができます。今回は、化粧品PR動画を制作する際のポイントを、「ターゲットは基本的に『女性』」「トレンド感のある動画を意識する」「実際の使用感を具体的に伝える」「ライティングが重要」「SNSでの発信」の4つの見出しで解説します。

ターゲットは基本的に「女性」

化粧品PR動画の主なターゲットは、やはり女性です。特に20代から40代の女性は、美容やファッションに関心が高く、新しい化粧品に対する情報を求めています。そのため、動画の内容やデザイン、トーンを女性視聴者に向けて最適化することが重要です。

例えば、使用するモデルやインフルエンサーはターゲット層に合った人物を選ぶことで、視聴者の共感を得やすくなります。また、女性が共感しやすいストーリーやライフスタイルを取り入れることで、商品の魅力を効果的に伝えることができます。具体的には、家庭や職場での使用シーン、女性同士の交流の場など、視聴者が自分自身を投影しやすいシーンを盛り込むと効果的です。

トレンド感のある動画を意識する

トレンド感を意識した動画は、視聴者の興味を引きやすく、シェアされる可能性も高まります。常に最新のトレンドを取り入れることで、視聴者に鮮度の高い情報を提供できるだけでなく、ブランドの先進性をアピールすることができます。

例えば、最新のメイクアップトレンドやファッションスタイルを取り入れた動画は、多くの女性視聴者の関心を引くでしょう。また、人気の楽曲をバックグラウンドミュージックに使用することで、視覚と聴覚の両面から訴求力を高めることができます。さらに、季節感を取り入れることも重要です。春には桜を背景にした動画、夏にはビーチやフェスティバルのシーンを取り入れることで、季節に合ったトレンドを反映させることができます。

実際の使用感を具体的に伝える

化粧品PR動画では、商品の実際の使用感を具体的に伝えることが重要です。使用前後のビフォーアフターや、テクスチャーの詳細な映像、口コミ等のレビューを伝えることで、視聴者に商品の効果をリアルに感じてもらうことができます。

例えば、ファンデーションの動画では、肌に塗った瞬間のカバー力や、時間が経過した後の持続力を具体的に示すと効果的です。このように、視覚的に分かりやすい映像を用いることで、視聴者は商品の使用感をよりリアルにイメージすることができ、購買意欲を高めることができます。さらに、モデルの肌の質感や表情の変化をアップで映し出すことで、視聴者に商品の効果を一層強く印象付けることができます。

また、化粧品の成分や特徴をわかりやすく説明することも重要です。例えば、保湿成分が含まれている場合は、その効果を具体的に示すデータや映像を用意し、視聴者にどのような効果が期待できるかを理解してもらうと良いでしょう。視覚的な情報だけでなく、ナレーションやテキストを併用することで、より多くの情報を効果的に伝えることができます。

ライティングが重要

動画制作において、ライティングは非常に重要な要素です。適切なライティングを施すことで、商品の質感や色味を自然かつ美しく表現することができます。特に、肌に直接触れる化粧品の場合、明るく柔らかい光を使用することで、肌の透明感や質感を引き立たせることができます。

例えば、リップスティックの動画では、ライティングを工夫して色の発色やツヤ感を際立たせることが求められます。また、スキンケア商品の場合は、ナチュラルな光を使用して、商品の自然な輝きを強調することが重要です。ライティングを工夫することで、視覚的なインパクトを強め、商品の魅力を最大限に引き出すことができます。

さらに、背景のライティングにも注意を払うことが必要です。背景が暗すぎたり明るすぎたりすると、商品の見え方に影響を与えるため、全体のバランスを考えたライティングを行うことが重要です。ライティングを効果的に活用することで、視聴者に強い印象を与えることができ、商品の魅力を最大限に伝えることができます。

また、ライティングは動画全体の雰囲気やブランドイメージにも大きく影響します。高級感のあるライティングを施すことで、ブランドの価値を高めることができますし、明るくカジュアルなライティングを使用することで、親しみやすさや使いやすさを強調することも可能です。視聴者に与えたい印象に合わせて、ライティングを工夫しましょう。

SNSでの発信

動画はSNSとの相性が非常に良く、効果的に発信することで広範なリーチを得ることができます。InstagramやTikTok、YouTubeなどのプラットフォームで動画をシェアすることで、多くの視聴者にリーチしやすくなります。

特に、短時間でインパクトを与える動画はSNSでシェアされやすく、バイラル効果を期待できます。ハッシュタグやトレンドに合わせた動画を投稿することで、さらに多くの視聴者に届きやすくなります。タレントやインフルエンサーを起用したSNSの動画は、ファン層の獲得だけでなくコンテンツ性も加わるため、広告色が薄れて見やすさも増し、より注目されるでしょう。また、SNSを通じて消費者との双方向のコミュニケーションが可能となり、ブランドへの信頼感や親近感を高めることができます。

また、SNSでの動画発信は、視聴者からのフィードバックを得る絶好の機会でもあります。コメントやメッセージを通じて、視聴者の意見や感想を収集し、今後の動画制作に反映させることができます。このように、双方向のコミュニケーションを重視することで、視聴者との関係を深めることができます。

5.美しい化粧品PR動画で効果的なマーケティングを

化粧品のPRは動画で行うことで、魅力や効果、信頼感をわかりやすく伝えることができます。最大限に動画の効果を発揮するためにも、ポイントや種類を押さえて計画的な動画制作を行いましょう。

6.Q&A

Q.化粧品を動画でPRするメリットはなんですか?

A.文字情報だけでは伝えきれない使用感や質感をリアルに伝えることができ、信頼感のアップに繋がります。また演出やキャスティングによって製品やブランドのコンセプトを伝えやすくなるうえ、動画自体はECサイトやSNSとも相性が良い点も挙げられます。

Q.化粧品PR動画を制作する際の予算はどれくらいですか?

A.種類ごとの目安は以下になります。

  • テレビCM:100〜数千万円+放映費
  • インフォマーシャル:100〜2000万円+媒体費
  • Web動画・広告:5〜500万円
  • サイネージ広告:5〜500万円+出稿費
  • SNS動画:2〜数百万円

Q.化粧品動画を制作する際のポイントを教えてください。

A.ターゲットが基本的には女性であるため、それを意識した演出やトレンドを押さえた動画にしましょう。そして実際の使用感や効果を使用した肌の映像で見せることも有効です。またその場合は特に撮影時のライティングには力を入れましょう。

CONTACTお問い合わせ

まずはお気軽にご相談ください。
弊社サービスに関するお問い合わせ・お見積もり依頼は、お電話または
お問い合わせフォームより受け付けております。

TEL:03-3406-7021

御社名

氏名必須

フリガナ必須

電話番号

Email必須

お問い合わせ内容必須

Back

RANKING

NEW

コラムカテゴリー